インドネシア旅行記〜後編〜
前回の続き。
後半の2日間は、みっちりお仕事。
8.2(Thu.)
前日の夜から、夜行列車に揺られる旅。
これも初体験。親戚でした。寒かった。
ポカリが一番うまい。あとコカコーラ。
早朝、ジョグジャカルタからマランという町に到着。現地スタッフの方が、僕の名前の札を持って待っていてくれました。英語ペラペラだったので、多少会話できて安心。多少。(笑)チキンスープを奢ってくれました。(辛いヤツかけ過ぎて死んだ)
トイレトイレー!っと思って、店内のトイレに行くと…
!?
ペーパーはなく、そこには石鹸のみ…なるほど(笑)
そんなこんなで、現地の友人とも合流。
久しぶりの日本語に安堵。(笑)
まずは、とある小学校へ。
キレイな緑色の校舎。日本のような運動場や体育館はなく、バスケットボールやフットサルができそうなコートがありました。
基本的にどの学校も、工事中なのはなぜだろう。(笑)
これが教室です。6年生のクラス。イスラム色が強い学校だそうで、女の子はみんな布で顔を覆っています。
授業の初めと終わりは、何かを唱えていました。日本でいう、あいさつみたいな感じかな。真面目に唱えてる子もいれば、口も動いてない子もいる。先生は特に注意はしない。
日本と違って、7時には登校して、13時か14時くらいにはもう下校していた。保護者が送迎していました。
3時間くらい連続で授業をしてから、休み時間。休み時間には、子どもたちは、おしゃべりしたり、弁当食べてたり、走り回ってたり、ぼくをじろじろ見てきたり(笑)とても明るい学校の雰囲気。
休み時間が終わると、またさっきの唱えるやつをやって、先生の話から授業が始まります。
算数の正の数、負の数の1時間目。
なんとびっくり!どっからどう見ても、『学び合い』でした。
子どもたちは、ホワイトボードを使って、一生懸命説明し合っていました。フリーズしている子もいましたが、先生が上手くファシリテートしているように見えました。(ちなみに、紙は貴重な資源なので、ノートを取る文化はないそう)
思っていたより早く全員が課題達成したようで、残った時間で、問題づくりをして学び合い。簡単に解かれるのが悔しくて、超難関問題を出し合って、あーだこーだ対話していました。
予想外の子どもたちの学びに向かう姿に圧倒されました。この学校の、このクラスは特別だそう。他の学校のほとんどは見るに耐えないとのこと…(講義型の退屈な授業スタイルなど)。このクラスの先生はとても熱心な方で、アグレッシブに学び、いろいろチャレンジしていった結果、今のような授業スタイルに取り組んでいるそうです。
授業後は、昼休みでしたが、参観されていた市内の先生方とリフレクション。全く何を議論しているかわかりませんでしたが(笑)、ぼくも、感想と授業者の先生の悩みに対してのアドバイスを伝えさせてもらいました。その後も、興味を持っていろいろ質問してくださいました。
こういった、日本の研究授業のようなものも、インドネシアにはなく、ぼくの友人が広めようと尽力されているみたいです。
さて、昼休みが終わってからは、ぼくの授業。
先ほどの先生方も参観していただく中、通訳してもらいながら授業をしました。
はじめは手遊びから。
そして、写真を見てもらいながら、自己紹介と日本の紹介。インドネシアは親日国家だそうで、子どもたちは日本のこと結構知っててびっくり。日本のアニメや、富士山、寿司、忍者や侍、相撲まで。「アリガトウ〜」ってめっちゃ言ってくれる(笑)
じゃんけんのゲームをしたり、ペアで立ち相撲などをしてコミュニケーションをたっぷりとって、温めたあと、メインのアクティビティ「ペーパータワー」
10分を2セット。4人チームで行いました。間で、振り返りと作戦タイム。
子どもたちは、真剣そのもの。集中力が切れて、後半、テンションが壊れているチームがありましたが、とても楽しんで活動してくれました。宗教的な問題もあって、男女のコミュニケーションはどうも苦手なようでした。
最後は、多様な他者とコラボレーションすることの大切さを伝えて、授業はあっという間に終わりました。
授業後、子どもたちは、一人ひとりあいさつをしに来てくれました。みんな、ぼくの手を取って、手の甲を自分の額に当たる動作をします。これは、相手に敬意を表す作法だそう。嬉しかったです。
子どもたちが帰ったあと、ぼくの授業のリフレクションの時間でした。
インドネシアでは、学校は知識を習得するところだという考えがまだまだ根強くあるそうです。しかし、今回の授業を見て、参観してくださった先生方は、こういった活動の価値を感じてくださいました。学び合うことを授業で大切にされていたからこそかもしれませんね。ただ、いつするのか問題はやっぱりあって、そういったことの相談も受けました。ぼくのクラスの映像を観てもらったりもして。
終わってからは写真攻め(笑)スター気分です(笑)
ぼくが来たことによって、少しでも、これからに生かしてもらえたら幸せだなあ。心からそう思える、子どもたちと先生方でした。リスペクトです。言葉は通じませんが、きっと、ぼくの思いは伝わったと信じています。
後編が長くなってきたので、続きは、完結編で。(笑)
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