全てはひと続きになっている

奈良から軽井沢に来ました。

WO×6Cs×質問づくり

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2学期初めの理科の「水溶液の性質」の単元。

 

「ワールドオリエンテーション(WO)」と「質問づくり」と「6Cs」の掛け算で、このようなプログラムデザインになっています。まだまだ試行錯誤中。課題もたくさんあります。ひとまずざっくり実践メモ。

 

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「ワールドオリエンテーション」とは、イエナプラン教育のハートとなる、日本でいう総合学習のような、探究的な学習として位置づけられているものです。

イエナプラン教育ってなに?

イエナプラン教育ってなに?

 

 

「6Cs」とは、こちらに書かれている21世紀スキルであり、学びを評価するためのメガネとして教室の中に取り入れているものです。

「学び」と「評価」を探究する - 足の向く方へ

科学が教える、子育て成功への道

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  • 作者: キャシー・ハーシュ=パセック,ロバータ・ミシュニック・ゴリンコフ,今井むつみ,市川力
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ステップ1【(WO:①刺激する②学ぶための問いかけ③計画する)(6Cs:①Collaboration②Communication)】

1、観察サークル

初めは、観察サークルから。2学期初めのこの単元で初めて導入。

サークルになって、真ん中には、炭酸水とハイターと食塩水。

それらを回しながら、知っていることについて共有する。

そのあと、問いを出してそれについて知っていることについて話し合う。

サークルになるだけで雰囲気がぐっと変わる。みんなで企んでいる感じ。

そもそもあまり興味なく手持ち無沙汰な子もいる。でも、聞いてはいる。

このクラスは、水溶液について何を知っていて、何を知りたいのかということをある程度共有するこの時間は、何かしら価値がありそう。

支援の先生にはグラフィッカーになってもらって、対話内容を可視化してもらっている。

 

2、問いづくり

たった一つを変えるだけ: クラスも教師も自立する「質問づくり」

たった一つを変えるだけ: クラスも教師も自立する「質問づくり」

 

1学期からこの本に書かれた通り実践してきた。

ここからは、4人グループに分かれて問いをつくる。

 

①問いの焦点「水溶液には様々な性質がある」

②4つのルールの確認

③問いづくり

④書き換える

⑤優先順位(学ぶ価値のあるもの3つ)

⑥アクションプラン作成(問い、情報、タスクに分けて)

 

1学期何度も取り組んできたので、アクションプランまで無駄なくスムーズに。

ただ、観察サークルをしたからこそ、多少問いの偏りがある。まあオッケーかな。

情報やタスクはできるだけ細分化するように。

 

 

こうやって見ても、やっぱり、ここまでの流れ、もっと改善できそう。

 

ステップ2【(WO:④経験、発見、探求)(6Cs:③Content④Critical thinking)】

3、調べる・実験・まとめる

パソコン室で問いについての情報を集めたり、実験方法を調べるチーム。

理科室で実験を行うチーム。

とにかく教科書の実験をするチームもあれば、無果汁のオレンジジュースをつくるチーム、炭酸を凍らせてあともう一度溶かしてリトマス紙調べるチームなどなど。

2つの部屋をまたがるので、支援の先生と手分けして、入れ替わりでカンファランスをする感じ。

もう少し試行錯誤する時間が必要だなあ。不完全燃焼のチームがちらほら。

あと、僕自身の「専門性」。これは一番の課題かもね。

 

 

ステップ3【(WO:⑤発表⑥記録・保管する⑦中核目標/学習経験)(6Cs:⑤Creative innovation⑥Confidence)】

4、プロジェクト発表会

1学期は、全チーム模造紙にまとめての発表だったが、今回から発表の形式も選択できるように。

リーフレットにまとめて配布するチームや、クイズ番組っぽくしたチーム、今までどおり模造紙にまとめたチームや、間に合わず口頭発表になったチームなどなど。

発表の形式が選べるっていうのはいいね、ギリギリまで調べたり実験をしていたところは、発表に時間かけられなかったり、逆に調べたり実験を早めに切り上げて、発表に時間をかけたり、そこれへんも選べたのはよかった。あと、いろんな発表の形式について、まず知識として学べる時間があってもいいかもね。

 

うっかり忘れていたけど、WOでいう、「⑥記録・保管する」が完全に抜けていた…。それぞれのノートに残っているチームもあるけど…。次への課題だね。

 

5、テスト

業者のテストがあるので、もちろん、毎時間のミニレッスンと直前のテスト勉強の時間を経て、テストに取り組む。平均8割後半くらいはあったかな。

 

6、自己評価

自己評価シートで自らの学びを振り返って自己評価を行います。

ちなみに、毎時間、学習計画と振り返りは記録しているので、それも見ながら自分の学びを振り返ります。

このときに「6Cs」のそれぞれのスキルについても4段階で自己評価します。

 

 

 

もっともっと試行錯誤していきます!楽しい!