ステキな大人と出会うこと
ここ数年の課題意識として、「子ども時代に出会う大人の種類が少なすぎる」というのをものすごく感じています。YouTuberになりたい!が問題なんじゃなくて、身の回りでキラキラした大人がYouTuberしかいないということの方が問題だと。
今の子どもたちが、子ども時代にちゃんと出会える大人の種類といえば、せいぜい親と学校の先生と習いごとの先生くらい。その大人たちがキラキラしていないのに、誰が未来にワクワクして学ぼうと思いますか。チャレンジしようと思いますか。
“憧れ”が人を成長させると思っています。ぼく自身、上を向けるようになったときには、いつも“”憧れ”の存在が近くにいました。そんな“憧れ”に出会える子どもたちはどれだけいるのかなー。
“多様性”は、多様な人と出会うことでしか受け入れられないと思っています。ただでさえ、同質性の高い場の空気を吸って毎日を過ごしているので知識だけでは腑に落ちないのが事実。“多様性”に出会うことなく受け入れられないまま、選択肢を狭めて生きていくことは、とてもリスクが高いし、おもしろくない。
なんてことをここ数年ずーっと考えていて、何かできないかと3年前に動いたのですが、なかなか外部の人を学校に呼ぶことができず、諦めかけていました。
そして、昨年度、6年生で国語×総合「プロフェッショナル」の授業として、お2人のプロに来ていただけることに。
なんと今年度も6年生で、さらにバージョンアップした、国語×総合「プロフェッショナル・プロジェクト〜“出会い”から“生き方”を考える〜」がスタートしました!!!
今年度は、現時点で9人の方と出会います。そのうち、6人の方に教室に来ていただきます。
いずれもぼくの友人で、ステキな大人たちです。ぜひ子どもたちと出会ってほしいということでお願いをしました。
今日は、その第一弾。こちらのお2人でした。
まずは、それぞれの自己紹介から。
どんなお仕事をされているのか、何者なのかを簡単にお話していただきました。
そこからは、じっくりインタビュー。
小学校時代のこと、今の職に就いたきっかけ、仕事以外にしていること、生きていく上で大切にしていることなど。
上岡さんは、スタイリストとして7年間の下積みを耐え忍んだ後、今のような働き方に至ったとおっしゃっていました。人との出会いを大切にしていることから、「会いに来る美容師」を始めたとおっしゃっていたことが印象的でした。
中井さんは、現在、アパレルのエリアマネージャー、人材育成の立場ではありますが、それまでにいろんな苦労があってここまで来られたことのエピソードの中で、赤字を出して仲間を裏切ってしまったことを話してくださいました。「元気に明るくちょっとアホ」であることの根っこにあるものに触れられた気がして、もっと「アホの伝道師」について知りたい!と思わされました。
職業はもちろん、人柄もちがうお2人に共通していたことがあって、それは、「やりたい(おもろいと思った)ことをやる」を大切にされていることです。上岡さんは、「プライベートと仕事の区別がない」とおっしゃっていましたが、まさにぼくもそうで、結局は、「やりたいことをやる」を突き詰めていくとそうなるんですよね。
次は、子どもたちからのインタビュータイム。
「今の仕事をしていて楽しかったことは何ですか?」
「やらかしたことはありますか?」
などなど、子どもたちはどんどん質問を投げかけて、時間が足りないくらいでした。
他の先生方も質問されていました。
ここまでが第一部。
第二部は、交流タイムです。
今回は、上岡さんがヘアーカットの実演をしてくださることになっていたのですが、まんまと乗せられて、まさかのぼくがカットモデルに(笑)。髪を切りたかったのでちょうどよかったです(笑)。
その横では中井さんが、社員研修の内容を小学生バージョンで話をしてくださっていました。これがまたいい話でした。ワークも交えてわかりやすい内容でした。「アホの伝道師」深いです。
最後は、全員で記念写真。
ってなわけで、こんな感じで第一弾は終わりました。わざわざ遠くから来ていただいたお2人には本当に感謝したいです。ありがとうございます。
子どもたちのメモを読んでいると、いろいろ心に残ったこと、言葉があったようです。一人ひとり引っかかるポイントがちがっているのがまたいい。そのちがいが自分だけの学びにつながることに気づいてくれたらいいな。
そして、子どもたちはもちろん、大人であるぼくたちもまだまだ生き方を考え続けないといけないなぁと学年の先生と話をしていました。こうやって、大人も子どももみんなで学べる時間ほどステキなものはないです。
では、来週もお楽しみに〜!