全てはひと続きになっている

奈良から軽井沢に来ました。

ステキな大人と出会うこと④

国語×総合「プロフェッショナル・プロジェクト〜“出会い”から“生き方”を考える〜」の第四弾です。

 

↓概要と第一弾

ステキな大人と出会うこと - 足の向く方へ

↓第二弾

ステキな大人と出会うこと② - 足の向く方へ

↓第三弾

ステキな大人と出会うこと③ - 足の向く方へ

 

 

これがラストの第四弾。今回のゲストは、獣医師さんの井上さんと人事の井出さん、そしてホームレス小谷さんです。

 

以下、明日の学級通信です。

 

 

サーカス 学級通信第177号 2月13日発行

 

プロフェッショナル第四弾は、獣医師の井上さんと人事の井出さん、ホームレスの小谷さんとの出会いでした。今回は、井上さんには教室へ来ていただき、井出さんにはテレビ電話をしていただき、小谷さんにはインタビュー動画として話を聞かせていただきした。

 

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井上さんは、図書室の井上先生の旦那さんです。獣医師というお仕事をされていて、いろんな動物の治療や手術をされています。

獣医になるまでの道のりや、手術に使う道具の紹介、さらには、実際に手術をしている映像まで見せていただきました。

この仕事でよかったと思うときについての質問に対して、元気になって良かったと帰ってくれるしゅん間、ありがとうと言ってもらえるしゅん間だと答えられました。

働くことの意味についての話もありましたが、きっとそういったしゅん間があることも、働くことの意味の一つなのかもしれませんね。だれかのために何かしてあげられたというような「貢献感」は、自分自身が幸せになるためにとても重要なことなんだと思います。人のために何かできる人、つまり、「ギブする人」であることですね。

また、「居場所を見つけてください」というメッセージも伝えてくださいました。自分のやりたいことをやって、貢献できるような居場所さえあれば大丈夫。そのために、今、みんなは学んでいるんだろうなあと思います。

 

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井出さんは、東京で会社の人事のお仕事をされています。人事の主な仕事内容として、人を集めて会社でともに働く仲間を決めること(採用)、社員に働くことについて教えること(教育)、社員の働きに応じて給料を決めることがあるとおっしゃていました。

はじめは学校を目指していたものの、自分は子どもたちに何か教えられるような人間ではないと思い、就職活動をし、今は会社の中で人に教える仕事をされているということでしたが、それを聞いて、以前中野さんがおっしゃっていたように、大きな目的さえあれば、それを実現するための手段はたくさんあるんだなあと思いました。

今回、ゆいいつの女性の方ということもあり、働く女性として感じていることを聞きました。今、いろんな生き方があるので、必ずしも女性は結婚して主婦になるわけではない中で、女性こそ自分の手でお金を稼げるようになっておかないといけないと、井出さんはおっしゃっていました。

 

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最後は、小谷さんです。以前お会いした際に、インタビュー動画をとらせていただいていたものをみんなで観ました。

小谷さんは、住所不定のホームレスです。自分のことを1日50円で売っている何でも屋さんで、今まで、家の草かりやヌードモデル、人生相談など、さまざまなことを1日50円で引き受けてこられました。

そんな小谷さんは、人生の軸を「困っている人がいたら助ける。あと、笑う」とおっしゃっていました。そう、小谷さんこそ圧倒的に「ギブする人」なんです。

「人のお金で食う寿司が一番うまい」とおっしゃっていましたが、決して、何もせずに食わせてもらっているんじゃないんです。今までに小谷さんに助けてもらった人たちが、ホームレスの小谷さんのためにお金を使いたがるんです。海外にも連れていくし、結婚式も開くんです。信じられないと思いますが、こんな生き方もあるから、人生、わからないですよね。

 

今回も、本当にステキな出会いでした。これで、プロフェッショナルとの出会いも終わり。ここからはみんなの番。次回は自分の生き方についてです。今日も一日よろしく。卒業まで残り25日。

 

 

 

これまで9人のゲストをお迎えしてきましたが、やってみて改めて価値を感じています。

 

“出会う”ことから始まる、つまり、“コラボレーション“は全てのスタートであるということ。

 

さらに言えば、“出会いの多様性”はかなり重要であるということかな。

 

全てボランティアで協力してくださった9人のゲストの方々には、本当に感謝です。

 

 

ここからは、それぞれに返していく時間。最後は、国語の授業の中でプレゼンをして終わります。