全てはひと続きになっている

奈良から軽井沢に来ました。

「性」についての授業から「生き方」を考える

まだまだ、誰かが生きづらくなるような価値観はここにあります。

だからこそ、ぼくたちは学び続けない、考え続けないといけないんだろうなあと思います。

無意識のうちに誰かを傷つけてしまわないように。

 

 

6年1組 学級通信「サーカス」第180号
2019年2月15日発行


「性」についての授業から「生き方」を考える

 

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昨日は、「カラフルクラス」のお二人が教室に来られて、授業をしてくださいました。「性」について、「LGBT」についての授業です。「プロフェッショナル・プロジェクト」としてではありませんでしたが、まさに、“出会いから生き方を考える”時間になりましたね。ぼく自身も、価値観を揺さぶられ、ぐっと考えさせられた時間になりました。
まずはじめに、「王さまと王さま」の絵本を読み聞かせしてくださいました。ある国の王子様が、女王様に結婚を強いられ、いろんな国のお姫様を連れてこられるも、付きそいで来られていた王子様に一目ぼれをし、王子様と王子様が結婚するというお話です。このお話を聞いて、良いと思うところ、悪いと思うところについて、みんなで話し合って意見を出し合いました。みんなの中から、結婚はなぜしないといけないのか?海外では同性の結婚が認められているところもあるのに、日本はなぜだめなのか?などといった問いもたくさんうまれてきましたね。
また、「体は思った通りに変えられる」ということや、「良い・悪いは、時代ごと・文化・国で変わっていく」ということ、そして、お二人自身の性のこととこれまでに歩んできた道のりについても教えていただきました。お二人とも、LGBTの当事者として苦しい思いをしてきたことを話してくださいました。そういった話を人に話すことって、簡単なことではないと思います。きっと、いろんな思いを持って、教室に来てくださったんだろうなあと感じました。
「好きな人だれ?」みたいな話がよく聞こえてきますが、そういった言葉一つ一つをもう一度見直す必要がありそうですね。知らず知らずのうちに誰かを傷つけていることに気づけないような人であってほしくないし、ぼく自身ももっと気をつけたいと改めて思いました。
最後に、まとめで話されていたことがすごく心に刺さりました。

 


幸せの形はいろいろある!

同性を好きになるのもステキ!友だちと生きていくのもステキ!

学ぶことは、自分が変わること。友だちを傷つける可能性を減らすこと!

人の性別、好きになる性別を決めつけないこと!

先生や親、法律がおかしいときもある!

自分を大切に、自分の“好き”を大切に。LGBTだけでなく、あなたも多様な性のひとり!

 


どれも本当に大事なことですね。これは、「性」の問題に限らず、これからのよりよい“生き方”を考えていく上でとても重要なことだなあとも思いました。というか、これまでのプロフェッショナル・プロジェクトで出会って方々がおっしゃっていた話にもすべてつながるし、この教室で大切にしてきたことにもつながるところもありますよね。誰かの価値観や、誰が決めたかわからないような一般常識に依存しない、「自立した学び手」であることは、自分だけの幸せの形を見つけるために、とても大切なことです。これからも心にとめておきたいことです。それでは、今日も一日よろしく。卒業まで残り23日。