久しぶりにオンラインで読書会
今朝は、朝早くから久しぶりのオンライン読書会。18回目。
インクルーシブ教育を通常学級で実践するってどういうこと? (インクルーシブ発想の教育シリーズ)
- 作者: 青山新吾,岩瀬直樹
- 出版社/メーカー: 学事出版
- 発売日: 2019/01/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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鬼の二日酔いと、言い出しっぺが本読めてないってゆう感じだけど、なかなかおもしろかった。
やっぱり「全てがひと続きになっている」ということに気づくこと、点じゃなく線で、文脈ごと捉えることは、対人関係においても、子どもたちをアセスメントするときにも、授業改善する際にも、とても重要なこと。
あと、ぼくは、いわゆる、一般的な講義型の一斉指導は一切していない。1日の9割以上が協同的な学びが前提にあり、ぼくはファシリテーターに徹している。今年度から挑戦しているブロックアワーでは、みんながバラバラのことをしている。「個」を大切にするなんてことは、意識せずとも、そうせざるを得ない。自ずと、「個」へのアプローチが増えてくる。学習中以外に、ほぼ毎日全員と学習について面談している。一斉指導ではそんな余裕はない。
オランダでイエナプランを学んだときのことを思い出した。「目の前の子どもから学びを始める」ということ。
そんなことより、ちゃんと読みます。(笑)
ステキな大人と出会うこと③
国語×総合「プロフェッショナル・プロジェクト〜“出会い”から“生き方”を考える〜」の第三弾です。
↓概要と第一弾
↓第二弾
今日、来ていただいたのは、スポーツ系企業に勤められている嶋中さんとライターの中野さん。
嶋中さんは北海道からわざわざお越しくださって、中野さんは大学の先輩でもうずいぶん長い付き合いになります。
今回のプロジェクトのゲストの中でも一番遠い人と一番近い人でした。
まずは、お二人へのインタビュー。
嶋中さんの話が、自分の信念と重なる部分の面積が異様に大きかったんですよね。卒業文集の将来の夢に書いていた「旅人」のような生き方をしているところ、「自分が変わることに躊躇しない」という話の中でおっしゃっていたことは、まさに、学生時代に後輩に熱弁して笑われたことのそれと同じでした。「相手が受け入れられないのは、自分の世界が小さいから。だからオレは世界を包み込めるようになりたい!」ってね。
小学校のころ、プロサッカー選手を諦めたこと、友だちが大好きで毎日が楽しかった中学校生活から一転、高専でドロップアウトしてしまったこと。音楽の道に走るが、やっぱりサッカーがしたいと思ったこと。決してまっすぐ進むことだけが全てじゃないということをみんなも感じていたんじゃないかな。
中野さん、いや、ロペスさん(笑)。ぼくはこの人との付き合いもずいぶん長いですが、新たな発見もありました。小学生相手でも御構いなしのロペス節が炸裂。いや、ほんとおもしろい人です(笑)。エリートに憧れ、エリート教育に興味を持ち、大学で研究をして、教育現場を渡り歩いて、今のライターという仕事も「人の才能を引き出す」という意味では、今までと変わらないという。そんな文脈があっただなんて、、、という感じでちょっぴり驚きでした。目的さえ明確に持っていれば、手段なんていくらでもある。そういうことですよね。
あと、人生の軸についての質問に対して、「生きていること以上に大切なことはない」と返ってきて、みんなハッとしていました。そして、「自分のことを好きでいることが一番大事」という言葉は、きっと刺さった子が何人もいたと思います。めっちゃ頷いてました。
子どもたちからの質問で、「カタセンを一言でいうと」というのが出てきました。「ドキッ!」っとして、2人が何と答えるのかと思うと、嶋中さんは「異物!」、ロペスさんは「バケモン!」・・・(笑)なぜか、子どもたちと学年の先生も大きく頷き、謎の一体感(笑)誰が学校の異物混入や!混入したんだれや!(笑)
後半は、交流タイム。
はじめに、ロペスさんのライターのお仕事をみんなで体験。ぼくへのインタビュー記事を書くための公開インタビュー。子どもたちからの質問を使って、実際にインタビューをしながら、仕事をする上で気をつけていることを教えてくださいました。
次に、体育館で嶋中さんのスポーツの体験。スポーツの楽しさだけでなく、自分から動くこと、自分が動くことで誰かを助けられることもあることを体験を通して学べた、ステキな時間でした。みんなめっちゃ楽しんでました!
ということで、これにて第三弾は終わりです。
ここまで来ると、子どもたちの方から、何でこんなにたくさんの人を連れてこれるん?どうやって仲良くなったん?って聞かれます。まあ、いつかゆっくり話せたらいいな。
今回も、お二人とも遠方から来ていただき、どうもありがとうございました。ステキな出会いの時間でした。
5度目の訪問
寒さが厳しくなってきて、もう朝が地獄です…
今日は、石川晋さんの定点観測の日。今年度5度目の訪問でした。
子どもたちもすっかり晋さんに慣れ、支援の先生はもうすっかり大ファンです。(笑)
今日も本当にいい時間でしたー。
いろんな点がつながってきたなー。
確信を得たことがいくつかあった。
ここに来てまた、年間通して継続的に入っていただいていることの価値を感じています。
同じ情景を共有しているからこそ、継続するからこそ、深まっていく。
今年度のぼくは、晋さんの定点観測なしには語れません。
今日もやっぱり「言葉に頼りすぎている」ということを考えました。
先週のことを思い出しながら、子どもたちを見ながら、また、いろいろと考えていました。
僕自身も「言葉に頼りすぎている」が学級通信にも如実に現れていたなあということも大きな気づき。
でも、晋さんの授業を見ていると、「言葉の可能性」も感じさせられます。
あと、やっぱり、ちゃんと原実践に戻ること。うまくいってないことの原因がそこにある気がするし、今まさにそんな時期かもしれない。でも、自分の課題意識を子どもたちと共有することも忘れないように。
今日も一日楽しかったなー。
単純に、次回が最後なのが寂しいです。
今夜は大阪
晋さんの会でした。今年度、伴走していただいてて、その姿からも学ぶことは本当にたくさんあります。
地道な努力の積み重ねでしかたどり着けないところがある。できるできないでなく、自分の持ってる能力を最大化すること。今、まさに、その手助けをしてもらってるんだろうなあと思います。
あと、とある中学校の学級開きの映像がこの数ヶ月の間、何度も頭をよぎる。「言葉に頼りすぎてないか?」ということを突きつけられます。ちょうど今週も頭をよぎった。めちゃくちゃ考えて、結果、言葉を最小限に抑えて、別の手段はないかと必死に考えるようにした。
「言葉を選ぶ」から「言葉でいいかどうかを選ぶ」ということから思考を始めようと思う。
ステキな大人と出会うこと②
国語×総合「プロフェッショナル・プロジェクト〜“出会い”から“生き方”を考える〜」の第二弾です。
↓概要はこちら
今回はこのお2人に来ていただきました。
学生教育起業家の山田さんと、キャンプマスターの細川さんです。
細川に至っては、福井から3時間半かけてわざわざ来てくださいました。
まずは、インタビューから。
お2人のライフヒストリーを聞く中で出てきた共通点、それが「不登校」の経験。
それでも、自分を信じて行動してきた、挑戦してきたからこそ、お2人のステキな今があることを強く感じさせられました。
前回もでしたが、もともとあんまりがっつりお話をしたことがなかったお2人だったので、いろいろ話が聞けて、僕自身がとっても嬉しかった。まず、来てくれる方は全員、魅力的でぼくがめちゃくちゃ興味ある人なので、一番楽しんでるのはぼくかもしれない…(笑)本当に感謝です。
山田さんは、ある子からの質問コーナーで、
「大切にしてる言葉って何ですか?」
と聞かれたことに対して、ずいぶん悩んだ末に、
「頑張らないこと」
と答えました。
それに付け加えて、
「頑張らなくてもやり続けられるくらい好きなことをしたい」
と。
自らの高校時代に感じた学校への違和感、不登校のきっかけを打ち明けてくれて、今、いろんな風当たりの強さを感じながら、みんなと違う道に進むわけを話してくれました。
細川さんは、引きこもってはいたけど、何かやりたい!という気持ちは持ち続けて行動してきた結果、師匠との出会いによって、キャンプの道に進むことになったとおっしゃっていました。
やっぱり、“出会い”が人の人生を大きく変えるし、その“出会い”を引き寄せるためには、とにかく行動しないと何も始まらないということを感じました。
きっと、ぼくも“出会い”続けるために、行動しまくってるんだろうなあと思います。
「信じること、任せること」
「自分のものさしで決めること」
お2人は、ぼくたちに、いろんな言葉を伝えてくださいました。
最後は、みんなで交流タイム!
細川さんのアクティビティと子どもたちからのリクエストでドッジボール!
山田さんがおっしゃってくれていましたが、みんな本当に全力で楽しんでいて、お2人の力でとてもあったかい時間になりました。
最後の言葉もステキでした。
今日も、いい時間でした。
言葉だけに頼りすぎない
いろいろとモヤモヤすることがあって。
考えれば考えるほど、視野が狭くなっていく感じ。
3学期だから、卒業が近づいてるから、手放していかないといけないから…
何をどう伝えたらいいのか、なんて思考がぐるぐる。
「通過点でしかない」という言葉にハッとする。忘れかけてたなー。
目先のことで頭がいっぱいになっていた自分。
言葉でコントロールしようとしていた自分。
「やっぱり、みんなで話そう」
今日は、2時間目の予定を変更して、急遽、サークルに。
「本音サークル」と題して、まずは、ぼくの本音をみんなに語った。
というより、
「実は、ずっと一人モヤモヤしていて…」
とつぶやくぼくに、すかさず子どもたちが
「というと?」
「例えば?」
「具体的にどんな感じ?」
とオープンクエスチョンで問い詰めてきた(笑)。
3学期だから、手放さないといけないから、といって一人悩みを抱え込んでいたこと。考えるほど視野が狭くなっていくこと。言葉でみんなのことを自分の思い通りにコントロールしようとしてしまっていたこと。でも、やっぱり、みんなの思いも聞きたいし、みんなで話し合いたいということ。全部打ち明けた。
そして、みんなで本音を語り合うことに。
ここまで、このクラスになってから変わったこと、変わった自分。今、引っかかってること、モヤモヤしていること。
何か明確な答えを出したわけではないけど、今ここの思いを共有する時間は、形容しがたいものがあった。
振り返りジャーナルには、
「一人で抱え込まずに相談し合える関係っていいなと思った。こんなことあんまりできない。」
「みんなの本音が聞けてよかった。みんなの思いがわかってよかった。」
「自分の考えは言えなかったけど、どれも共感できたなあ。」
「途中からモヤモヤしてきました。というか疑問が生まれました。友達って何なのかなー。」
などの声が。
話し合いの最後は、思わず感謝の言葉が口から出ていました。準備していた言葉ではなくて、そのときに溢れ出てきた思い。素直に「みんなには感謝してる。」って。
そのあとの教室の雰囲気が良くなったように感じていたんだけど、一番は、ぼく自身の問題が解決されたところにあるんだろうなあ。まだまだ未熟だ。ほんとに。
まあ、とにかく、自分の言葉だけに頼らなくてよかった、かな。
ステキな大人と出会うこと
ここ数年の課題意識として、「子ども時代に出会う大人の種類が少なすぎる」というのをものすごく感じています。YouTuberになりたい!が問題なんじゃなくて、身の回りでキラキラした大人がYouTuberしかいないということの方が問題だと。
今の子どもたちが、子ども時代にちゃんと出会える大人の種類といえば、せいぜい親と学校の先生と習いごとの先生くらい。その大人たちがキラキラしていないのに、誰が未来にワクワクして学ぼうと思いますか。チャレンジしようと思いますか。
“憧れ”が人を成長させると思っています。ぼく自身、上を向けるようになったときには、いつも“”憧れ”の存在が近くにいました。そんな“憧れ”に出会える子どもたちはどれだけいるのかなー。
“多様性”は、多様な人と出会うことでしか受け入れられないと思っています。ただでさえ、同質性の高い場の空気を吸って毎日を過ごしているので知識だけでは腑に落ちないのが事実。“多様性”に出会うことなく受け入れられないまま、選択肢を狭めて生きていくことは、とてもリスクが高いし、おもしろくない。
なんてことをここ数年ずーっと考えていて、何かできないかと3年前に動いたのですが、なかなか外部の人を学校に呼ぶことができず、諦めかけていました。
そして、昨年度、6年生で国語×総合「プロフェッショナル」の授業として、お2人のプロに来ていただけることに。
なんと今年度も6年生で、さらにバージョンアップした、国語×総合「プロフェッショナル・プロジェクト〜“出会い”から“生き方”を考える〜」がスタートしました!!!
今年度は、現時点で9人の方と出会います。そのうち、6人の方に教室に来ていただきます。
いずれもぼくの友人で、ステキな大人たちです。ぜひ子どもたちと出会ってほしいということでお願いをしました。
今日は、その第一弾。こちらのお2人でした。
まずは、それぞれの自己紹介から。
どんなお仕事をされているのか、何者なのかを簡単にお話していただきました。
そこからは、じっくりインタビュー。
小学校時代のこと、今の職に就いたきっかけ、仕事以外にしていること、生きていく上で大切にしていることなど。
上岡さんは、スタイリストとして7年間の下積みを耐え忍んだ後、今のような働き方に至ったとおっしゃっていました。人との出会いを大切にしていることから、「会いに来る美容師」を始めたとおっしゃっていたことが印象的でした。
中井さんは、現在、アパレルのエリアマネージャー、人材育成の立場ではありますが、それまでにいろんな苦労があってここまで来られたことのエピソードの中で、赤字を出して仲間を裏切ってしまったことを話してくださいました。「元気に明るくちょっとアホ」であることの根っこにあるものに触れられた気がして、もっと「アホの伝道師」について知りたい!と思わされました。
職業はもちろん、人柄もちがうお2人に共通していたことがあって、それは、「やりたい(おもろいと思った)ことをやる」を大切にされていることです。上岡さんは、「プライベートと仕事の区別がない」とおっしゃっていましたが、まさにぼくもそうで、結局は、「やりたいことをやる」を突き詰めていくとそうなるんですよね。
次は、子どもたちからのインタビュータイム。
「今の仕事をしていて楽しかったことは何ですか?」
「やらかしたことはありますか?」
などなど、子どもたちはどんどん質問を投げかけて、時間が足りないくらいでした。
他の先生方も質問されていました。
ここまでが第一部。
第二部は、交流タイムです。
今回は、上岡さんがヘアーカットの実演をしてくださることになっていたのですが、まんまと乗せられて、まさかのぼくがカットモデルに(笑)。髪を切りたかったのでちょうどよかったです(笑)。
その横では中井さんが、社員研修の内容を小学生バージョンで話をしてくださっていました。これがまたいい話でした。ワークも交えてわかりやすい内容でした。「アホの伝道師」深いです。
最後は、全員で記念写真。
ってなわけで、こんな感じで第一弾は終わりました。わざわざ遠くから来ていただいたお2人には本当に感謝したいです。ありがとうございます。
子どもたちのメモを読んでいると、いろいろ心に残ったこと、言葉があったようです。一人ひとり引っかかるポイントがちがっているのがまたいい。そのちがいが自分だけの学びにつながることに気づいてくれたらいいな。
そして、子どもたちはもちろん、大人であるぼくたちもまだまだ生き方を考え続けないといけないなぁと学年の先生と話をしていました。こうやって、大人も子どももみんなで学べる時間ほどステキなものはないです。
では、来週もお楽しみに〜!